輪くぐり(2)

2000/07/20

 輪くぐりについての蘊蓄・・・・「輪くぐりは、6月30日に行われた神事である。古くは六月と十二月の晦日に大祓(おおはらえ)が行われていたが、十二月の方はすたれ六月だけの行事になった。古くから宮中を始め一般の神社でも行われて、神道の中心の行事として大切なものである。形代(かたしろ)という白紙で作った人型に名を記し、息を吹きかけて、それを神官が祓いを行って川へ流し、汚れを祓うのである。また、茅の輪という茅で作った輪形を拝殿の前や鳥居の所などに設け、神官がくぐった後に続き一般の参詣者もくぐり、災厄を祓う。この形代と茅の輪は現在も行われており、それを中心に夏越しの祓(なごしのはらえ)が行われる。麻の波を切って幣として祓え草として流す、麻の葉流しをする地方もある。川岸に臨時の祭壇を設けて行う場合は、それを川社(かわやしろ)と呼んでいる。ともかくこうして、心身のけがれをはらい除くのである」(ハンディ版入門歳時記 角川書店)

 フーーーン。そうだったか。確かに、体力の衰えを痛感するこの年になってみるとありがたい神事である。しかし、子供の頃は提灯をもらって、ローソクに灯をともして歩くことだけが楽しみだった。


提灯1

受付 記念写真
 受付をする役員の人たち。ここで形代とお初穂を納めると御神酒と提灯をいただける。昔は、蒲鉾板状の板に竹で取っ手を付け薄板を巻いた精霊流しタイプの提灯も配られていた。2000/07/20

提灯2

ダンス 家路
 左−提灯をヌンチャクみたいに回して遊ぶ子供。右−鳥居の横を家路に向かう少女。2000/07/20

茅の輪と拝殿

肥後狂句 金峰山
 参道に飾られた手作りの灯籠。肥後狂句が書いてあるが、茅の輪くぐりとは関係なさそう。絵は菊池の誇る墨絵作家、泉雄一先生(と思う)。右−西の方、熊本市の金峰山(右の山は何という名前なんだろう?)2000/07/20


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