木庭の六地蔵−路傍の神仏A−
00/03/23
木庭城址へ上る道への分岐点、下木庭から上木庭、陣床、平良々石、原本村へと登る坂がはじまる地点の、上り坂に向かって左側の崖に洞があり、七体の地蔵さまが祭ってあります。
火山岩を削った三角形の洞に一体、長方形の洞に六体が鎮座しておられます。六体の地蔵さまは多分六地蔵というものだと思います。小学館の国語大辞典には「仏語。六道のそれぞれにあって、衆生の苦悩を救済するという六種の地蔵菩薩。すなわち、檀陀・宝珠・宝印・持地・除盖障・日光菩薩の総称。ただし、典籍によって名称は異なる。」とあります。左側の一体はなんでしょう。
00/03/12
それぞれに形が違っており、特徴があります。残念ながらどれがなんという地蔵菩薩なのかは知識がないのでわかりません。供えてあるものも新しく、掃除も行き届いていて、信心がいまも生きていることがよくわかります。
菊池本城の第一の外城であった木庭城と関係あるのかどうかはわかりません。左右とも下に階段が掘られており、供え物をしたりお参りしやすくなっています。
「六地蔵」という狂言があります。「田舎者が六地蔵を求めに都へ行く。都の詐欺師が仏師になりすまして六地蔵を作ることを約束し、仲間三人を地蔵に仕立てる。しかし、三体足らず、工夫してごまかすが、結局露見する。」という話です。ということですが、私は見たことがありません。「仏師」という狂言は話は似ていますが、詐欺師が一人で仏になってだまそうとしますが、やはり失敗します。00/03/12
大正十三年三月十四日 奉再建 と書いてあります。真ん中の文字は読めません。
左に石工とありますが。下は隠れて見えません。00/03/12
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